普天満宮仙人伝説

昔、中城間切安谷屋村に夫婦が住んでいました。
貧乏生活ではありましたが、夫婦仲が良く真面目な生活をおくっていました。ある年、作物が不作で年貢を 納めることができす、難儀しておりました。
そこで夫婦は、相談して 妻は、首里の殿内奉公に行くことになりました。
時々、髪を切って髢として売り、普天満宮へお祈りを3,4年間 天候が悪くても1日も欠かさず通ったそうです。

9月のある夜、いつものように普天間宮に行くと1人の老人と出会ったそうです。 その老人は、自分の持ち物を少しの間、預かってくれないかと話かけてきたそうです。

彼女は、何度も断ったのですが、老人は、無理に押し付けて立ち去っていきました。
その後、いくら待ってもその老人は、戻って来なかったそうです。 そして、彼女は、待ちきれなくなって老人から預かった品物を自宅に持ち帰ったそうです。

その後も、彼女は、老人から預かった品物を返さねばと思い、何度も老人と会った場所に行ったそうですが、 一度も姿を現さなかったそうです。 そして、彼女は、その老人と会わせてほしいと祈り始めたそうです。

そんなある晩、彼女の夢にその老人が現れ、「吾は熊野権現なり、汝らは、善にしてその品を授けるものなり」 と夢の中で伝えたそうです。それも毎晩、同じ夢を見るので彼女も不思議に思い、老人から預かった品物を 開けると まばゆい程の黄金が入っていたそうです。

夫婦は、驚いて神の恵みに感謝して恩返しに石の厨子を造り石像三体(権現)を安置しました。 そして、この夫婦は、富貴となったのですが、いつしかこの事が世に知られ人々から広く信仰されるようになりました。

普天満宮女神伝説

昔、首里の桃源というところに 世にも美しいひとりの乙女が住んでいました。この乙女の美しさは、島の津々浦々にまで 噂になっていましたが、不思議なことに 誰も彼女の姿を見た者は、いませんでした。彼女は、家から出ず機織りにせいをだして 一切、外出しなかったそうです。

ある日、乙女は、疲れのため 少しまどろむうち、夢か現実かわからない情景を見たそうです。その情景は、荒波にもまれた父と 兄が目の前で溺れるものでした。 この情景を見る数日前に実際に父と兄を乗せた船が出港していたそうです。

驚いた乙女は、必死で父と兄を助けようとしました。片手で兄を抱き、父を助けようと手を伸ばした時、部屋に入ってきた 母親に名前を呼ばれ 我に返った乙女は、父をつかんでいた手を離してしまいました。
その後、数日が経ち父と兄が乗った船が遭難したと連絡が入り、奇跡的に兄は、助かったが父は、還ってこなかったそうです。

乙女には、嫁いだ妹がいましたが、ある日、彼女の旦那が乙女の噂を聞き、ぜひとも会いたいとお願いしたそうです。 だが、妹は、姉がお会いすることを拒むと言い、自分が姉の部屋を訪れたときに何気なく覗くようにと言ったそうです。 そして、妹が姉の乙女の部屋を訪れ声をかけたとき、振り向いた先に妹の旦那が覗いているのを見つけました。

その途端、乙女は、逃げるように家を飛び出して、末吉の森を抜け、山を越え飛ぶように普天間の丘に向かっていったそうです。 そして、乙女は、次第に清らかな神々しい姿に変わり、普天間の鍾乳洞に吸い込まれるように入っていったそうです。

その後、乙女の姿を見た者はなく普天間宮の永遠の女神となったそうです。

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